こんにちは、スワダ相談室です。

心を丈夫にしたら、お金や結婚、人間関係が変わるのですか? そもそも心を丈夫にするというのがよく分からないです。

心は目に見えないですものね。心の丈夫さは、生まれ・育ち・運で決まるとも言われています。生まれは持ってうまれた気質、育ちは主に環境を指し、運は偶発的な出来事などです。心が丈夫になると、不確実なことへの感じ方が変わったり、パートナーとして選ぶ相手も変わることもままあります。心を丈夫にするや幸せとは何なのかを一緒に見ていきましょう。
仕事で成功して、お金があって、結婚すれば幸せなのか?
外側がキラキラして見えたら、イコール幸せなのでしょうか?
アメリカではお金や名声、外見の良さなど全てを手にしているように見えるアーティストたちが、自身のメンタルヘルスの課題を公表し、体のフィットネスと同じくらい、メンタルのフィットネスも大事しようと呼びかけています。あるアーティストは「結婚が全ての問題を解決してくれると思いっていたが、そうではなかった、根っこの問題に向き合うよ」と投稿してました。
外側のキラキラと長期的な幸せがイコールでないと気づき始めている人も多いのではないでしょうか。では、長期的な幸せはどこにあるでしょう?その答えは心を丈夫することですが、心を丈夫にするとは何を指すのか、どう幸せにつながってくるのか見ていきましょう。
心を丈夫にする三重の器
心を丈夫にするとはつまり丈夫な心の器を作ることですが、心の器が可視化されたものを
ユングの「心理学と錬金術」から見てみましょう。

外的な枠組み・器 – カウンセリングの時間
上記絵を見ると、3つの器があり、一番外側に緑色の器があります。これは例えば、心理カウンセリングという文脈で考えるなら、時間や場所にあたるものです。
心理カウンセリングというサービスにおいては、カウンセリングを50分で設定したなら、一貫して50分を守る、セラピストが時間の枠組みに対して不動であることが大事です。そうすることで、一貫した不動さをクライアントさんは体験でき、それは目にみえないことですが、その不動さは確かに心の中に養殖されていきます。

カウンセリングの場でのこの現実的な枠組みを守り続けていると、この枠組み自体が、想定外なことへの不安や生きづらさを抱えてくれる器となり、この器のなかに自分の苦悩が徐々におさまり始め、心が安定してきます。
人との関係のやり取りからできる心の器
ユングの「心理学と錬金術」の絵の青色の器が人との関係のやりとりから作られる器です。
過去に傷ついた感情はその時一旦ないことにしても、個人の無意識の次元ではずっと眠っていてそれは日常での出来事や人間関係に影響を及ぼします。
- 意識(普段の意識)
- 個人の無意識(抑圧した感情が眠ってる場所)
- 集合的無意識(人類普遍的にあるのの)

生きづらさをお友達に話してみたり、セミナーなどに参加してよい体験をしても、生きづらが変わないとしたら、それは、そこに器が用意されていためです。

心を丈夫にしていくことにはそれほどに、器が大切です。そのことを理解しているカウンセラーとの間で、生きづらさがやりとりされる中で、今まで血が通ってなかったところに血が通い始めたり、感じていなかった情緒を取り戻したりしていくプロセスが働きます。
ユングの絵の器に蓋が空いている理由は、材料を器の中に入れるイメージですが、材料が入った後は、器の蓋は、安全のためにしっかりと閉めます。
心的容器 – 内的な器
ユングの「心理学と錬金術」の絵のピンクの器が心的容器と呼ばれるものです。
先ほど、ユング心理学では
・意識
・個人の無意識
・集合的無意識
の3つの次元で考えると書きましたが、
集合的無意識や魂の住処となるのがこのピンク色の器です。集合的無意識や魂は創造性の源でもありますが、末恐ろしい怪物が眠っている場所でもあります。

無意識とか魂って本当にあるのでしょうか?

無意識も全然見えないですものね。ただ、一番恐れを感じていることは、実はこの集合的無意識次元を住処にしているものが、自我(普段の意識)に侵入しているから恐れを感じていることが多く、そうした恐れを本来の住処(ピンクの器)に戻すこと、自我に侵入されないように自我を丈夫にすることが、心の安心の土台にとても役に立ちます。

妄想や恐れなど集合的無意識次元のものは、リアルさ確かさがあるため、生きづらさをもたらします。集合的無意識次元の恐れが自我に侵入さているというのは心(内側)のことのため、外側がどんなにキラキラしても、そもそものカテゴリーが異なり、外側のキラキラと長期的な幸せがイコールでないということが起きます。
心の丈夫さと幸せのかたち
人生の前半に思い描いた幸せはどんなものだったでしょうか。
・それなりのお金を持つこと?
・仕事で成功すること?
・結婚をすること?
人それぞれに思い描いた幸せのかたちがあったと思います。
私たち人間の幸せが簡単でないのは、外的にうまくいっても、それは確かに短期的には幸せをもたらしてくれるのですが、長期的な幸せには心の丈夫さも必要なことです。

どんなことに不安を感じるのか、人間関係でどんな生きづらさを感じるか、どんな人をパートナーに選ぶか、どんな会話をするか、どんな関係性になるか、どんな仕事をしてお金をどれくらい稼ぐか、それらにに心の丈夫さが関係しています。

例えば、投資は不確定要素の多いものですが、投資をやりたい・やりたくないと感じるのにも心の丈夫さが関わっています。知識で理解していたとしても、不確実性やコントロールできないものに恐れを感じる場合、投資は選択肢に入りづらいかもしれません。
心が丈夫になることで、不動の枠組みが内側にできることで、不確定なことでも心の器におさめることができます。そうすると、お金の器も変わってくることが考えられます。(投資を勧めているわけでははなく、心の丈夫さとお金の1例です。)

職場の関係や、パートナーとの関係も、衝突が起きる時は、それは心の脆弱な部分が関係していることがほとんどです。誰しも、心に健康な部分と脆弱な部分を持っていますが、健康な部分が増えることで、身近な人との関係もスムーズになります。
心理療法の最大の魅力ー幸せってなんだろうの答え
心理療法の最大の魅力は、心を丈夫にしていけることです。
幸せって何なんだろうの答えがここにありました。
今生きづらさがあるとしても、心を丈夫にすることで、お金や大切な人との向き合い方や感じ方が変わってくるだけでなく、自分の個人の物語ストーリーが見えてきます。人によっては、そもそも恋人として選ぶ相手も変わることもあります。それは恋愛のパターンが変わる時でもあります。
外側のことをするのに疲れたら、内側のこと・心を丈夫にすること、一緒に取り組んでみませんか?

初回カウンセリングのご案内
8月先着 3名様
50分 6,000円
当相談室のカウンセリングをはじめて受けられる方のためのカウンセリングです。
はじめての方は「初回お試し個人カウンセリング」にお申込みください。