「誰にも頼れなくて孤独で生きているのがしんどい」が変わる物語

幸せとは?

こんにちは、スワダ相談室(公認心理師)です。

スワダ相談室
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この記事では、誰にも頼れなくて孤独で生きるのがしんどいという状態から、カウンセリングを受けることで、人に頼ったり居場所を感じるようになるには、どんなやりとりをするのか見ていきましょう。

人に頼れなくて完璧主義となった物語

こんな生きづらさがあったとしましょう。

「仕事でもプライベートでも、大変な状況にあっても、人に迷惑をかけないようにと、なんでも1人で頑張ることが多い。 困った時に少し頼ったり、一緒に考えてくれるような人がいたら安心だけど、親に言っても面倒くさがれたり、自由にしていいと言われ、子供の頃から1人で道を切り開いていかなくといけなかった。」

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「迷惑をかけたら受け入れてもらえない」のように、心の奥で信じていることを心理学では信念ともいいます。そうした信念を通して私たちはいつも世界を体験します。最近の流行りの言葉だと、認知の歪みとも言えます。

この信念は一人で作られたものではなく、養育者などとの関係でできたもので心に根付いています。そのため、人に頼ることが簡単ではありませんが、カウンセリングの中で安心を感じたり、迷惑をかけても受け入れられるという体験を通して、心に安心の土台を作っていこともできます。

よりイメージしやすく具体的な物語(フィクション)を見ていきましょう。

存在意義や生きる意味がわからない – カウンセリング

30歳のシンディーは、仕事で何か大変なことが起きても誰かに頼ることなくそれを引き受け、毎日タスクをこなしています。

  • 人に助けを求めたりお願いするのは相手に悪いと感じる、
  • 迷惑をかけたら嫌われるかもしれない、
  • 助けてもらうのは弱さを見せるみたいだし、できない人になったら自分の存在意義がわからなくなる

と感じることから、今まで誰にも頼らず生きてきたけど、1人で頑張るのは疲れたし、頑張り続けても思うようにいかない現実に生きている意味を感じなくなりシンディーは心理カウンセリングを受けることにしました。

そして、これからどうしたいのかをカウンセラーと話し合い、人に健康的に頼れるようになりたいという目標を打ち立てました

カウンセリングを継続していく中で、カウンセラーに対し、シンディーは、「どうやらこの人には、他では言えないことを言っても、大丈夫かもしれない」と感じ、2人の間に信頼関係が少しずつ築かれます。

そして、ある日のカウンセリングでの出来事です。その日、シンディーは幼少期の家族の出来事を情緒なく、淡々と語りました

シンディー
シンディー

父親がワーカホリックであまり家に帰って来るこず、その頃から母親はお酒をのむことが多くなったため、母親をサポートしなくてはと大変な日々でした…

シンディーは、いつも、カウンセリングの後に時計を見るようなことはありませんが、その日はカウンセリングルームを出てから、フッと時計に目をやると終了時間より5分早く終わっていることに気づきます。そして、帰りながら思いが巡ってくるのです。

・私が恥ずかしい家族の話をしたから…?
・だから…カウンセリングの時間を早めに切り上げられたのかな…
・やっぱりこの人にも、結局重い話しは受け入れてもらえないのか…

そんなふうに感じて次回のカウンセリングにて開口一番、こう言います。

シンディー
シンディー

この間話した家族の話は気にしないでください。忘れてください。

カウンセラーはシンディーのいつもと異なる様子を感じ一呼吸おいて次のように言いました。

カウンセラー
カウンセラー

今言ってくれたシンディーさんの言葉に、大切な気持ちが含まれているように感じます。よかったら今日このことについてお話しませんか。

シンディーは言いにくいと思いながらもなんとか伝えてみます。

シンディー
シンディー

この間は、私が家族のこと…恥ずかしい、重い話しをしたから……カウンセリングを早く切り上げられたんだ…と思いました…

カウンセラー
カウンセラー

重い話をしたから、私が受け入れなかったように感じられたのでしょうか。

シンディー
シンディー

はい、そう感じました。

カウンセラー
カウンセラー

それは思ってもいませんでした。話がちょうど切りのいいところで終わって、次回の予約を決めるといういつもの流れで、なにより、シンディーさんの幼少期の家族の話を聞けたことは、あなたが、これから良い方向に向かっていくきっかけとなるとても有益な回になったと私は感じていました。

シンディー
シンディー

そうとは思いませんでした。受け入れてもらえないと感じました

カウンセラー
カウンセラー

そう受け取られても仕方なかったと思います。あなたは受け入れてもらえないと感じたということでしたが、そうした扱いを受けることをとても警戒しているようですね。以前、家族のことで
受け入れられなったというような経験があるのでしょうか?

過去の出来事とその時の感情が溢れ出しました。

シンディー
シンディー

小学校の頃、昼間から酔った母親が学校に迎えに来て、友達や友達の親から白い目で見られたこともありましたし、母親のお酒の問題を誰か何とかして欲しかったけど誰も何も助けてくれなくってずっと一人ぼっちでした…(涙)

そうした体験から、自分は周りより劣っていて、家族のこと、重いこと、困っていて本当に助けてほしいことは誰も受け入れてくれず、助けてくれないという信念を持っていることが明らかになっていきました。

信念を通して、日々の出来事を体験する。

今までの体験から出来上た信念を人は持っており、人は、日々の出来事を自分の内なる思いである信念を通して世界を体験します。

そのため、起きた出来事は同じでもどんな信念を持っているかによって捉え方はそれぞれです。

それは良い悪いではなく、それが人間の心です。

人の心の在りようは、幼少期の育った環境(土壌)や学校で恥ずかしい思いをした傷つきなどと大きく関わってはいますが、人との関係や環境(土壌)に傷つきがあったからといってこれからの人生もこのまま変わらないわけではありません。

フィクションの物語のシンディーのようなやり取りは信念が変わっていく体験につながり、カウンセリングという新しい土壌で、それは、肥沃な土地では農作物がスクスク育つように、過去の傷つきがマイナスではない、自分の大切な心の肥料として、心が健康的に成長していきます。

そうした体験が、生きづらさから抜けたり、自分らしくが分かっていくことにつながります。

ご参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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